2013年8月20日火曜日

二千翔ニュース vol.5



保険代理店二千翔発行  身近なニュースをお届けします
二千翔ニュース ~二千翔社長のつぶやき~   
平成25年8月20日発行



8月某日 わが田中地区の来宮神社において恒例の
「山岡鉄舟書の虫干し」がおこなわれました。

この書は明治15年のもの。
来宮神社の秋祭りに立てられる大幟はこの文字が布地に染め抜かれたものです。




「惟中為至正」  惟ふに「中」は至正たり 
公平なことが「中」であり、純潔無垢不偏の
正意正心なる心こそ、これが至正。
つまり、心の働きこそが心の真中から
よろけないことが大切。

書は2つあり、もうひとつは

「惟誠為至極」  惟ふに「誠」は至極たり
常に誠の心をもって事に当たるなら、
如何なる場合でも恐れるに足らず、
天地に恥じる事もない。




明治初期の話、この田中地区で、皇居の二重橋改修に使われる「沢田石」の切り出しが
おこなわれていました。その現場監督として東京から来ていた宮崎さんという方の伝手で
「山岡鉄舟」先生に書をお願いする運びとなったそうです。

「山岡鉄舟」
幕末から明治にかけ活躍した武士で、のちには明治天皇の側近となった。
幕末の変革期、薩摩連合軍参謀の「西郷隆盛」と徳川慶喜に全権を委任された
軍事総裁「勝海舟」との会談を成立させ、江戸百万の民を戦乱から救ったヒーロー。
鉄舟は、剣、禅、書の達人ともいわれ「文武両道」を地でいく人であった。



というわけで、
区の皆で慎重に慎重に、広げられた書。

力強い文字に
気の引き締まる思いと、
歴史の偉人の書に
誇りを感じるのでした。